世界に一つだけの花。この場合は華じゃなくて花ですか☆名前の漢字-華のイメージ
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【華】
音読み:カ・ケ
訓読み:はな・はな‐やか
常用外慣例:*****
《人名・名乗り例》は・はな・はる
《字形分類》象形・会意・会意兼形声(※解字および本文を参照)
《画数》10画(姓名判断の流派によっては12・14画)
【解字】《象形》草木に複数の花びらが咲き乱れている状態を象ったもの。《会意》草かんむりと、草木の花を意味する古字(萼に似ているのですが、表示できません)をあわせた漢字。《会意兼形声》草かんむり+垂+于(ウ:音符)からなりたち、華の原字となる。
◎スマップ(SMAP)の『世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン) 』がヒットした年から、もう4年が経つんですね。ところで、どうして「一つだけの花」であって「一つだけの華」ではないのでしょうね。中華の華、これと花という漢字のイメージについて、その違いを書こうと思います。[画数別分類編]では、2つの漢字のニュアンスについて書いたのですが、それを補足しつつ、名前の字として使う場合の華という漢字が持つイメージについて書かせて頂きます。
◎まず、[画数別分類編]でも書いている2つの漢字のニュアンスを、もう少し掘り下げて考えてみましょう。華という漢字が持つ意味と用例で関連するものを以下に挙げます。最初は現代中国語の意味と用法です。
【名詞】
- 中国および中国人の略称・・・・・・華僑(カキョウ):海外に居住する中国人。
- 相手の物事に対する敬語・・・・・・華誕(カタン):誕生日・[俗語]実質がなくインチキなこと。
- 才能・・・・・・才華(サイカ)。
- はなやかな・・・・・・華京(カキョウ):華やかな都
- 派手な・贅沢な・・・・・・華貴(カキ):派手で贅沢な。華燭(カショク)美しく華やかなともしび。
- さかんな・・・・・・繁華(ハンカ):にぎやかな。
◎つぎに、古典的中国語の意味と用法の主なものをみると・・・・・・
【名詞】
- 草木の花。はな。
- 中国人。漢民族。漢民族が住んでいる場所(古くは黄河下流域の中原地域)。
- 表面に現れる美しさ。容姿の美しさ。文章の立派さ。
- 粋。エッセンス。優れた部分。
- ひかり。輝き。
- おしろい(鉛華)。フェイスパウダー。
- 白髪。
- 時間。
- きらびやか。美しい。華やか。・・・・・・「豪華」、「華美」。
- 盛んで、栄えている。・・・・・・「栄華」。
- 派手で浅はかな様子。・・・・・・「浮華」。
- 頭髪が白いさま。・・・・・・「華頭」。
- 敬語として、相手に関係する言葉に形容する。
- 切り開く。咲く。
◎では、花という漢字をみると、現代中国語では・・・・・・
【名詞】
- 植物のはな。
- 観賞用の小さな植物
- 花に似たもの。・・・・・・「雪花:ちらちらと降る雪」、「浪花:波しぶき」。
- 綿。綿花。
- 色や模様が単一でない・・・・・・「花猫:三毛猫」。「花布:色とりどりの模様がある布」。
- 種類が多様な・・・・・・「花様滑泳:フィギュアスケート」。
- ぼやけて見えるさま・・・・・・「眼花:目がかすむ」。
- 人を惑わすような、派手な・・・・・・「花言:惑わすような言葉」
- 費やす、使う・・・・・・「花了多少銭:どのくらいお金がかかるの?」、「太花時間了:時間が掛かり過ぎる」。
【名詞】
- 草木のはな。観賞用の花。
- 花のようなもの・・・・・・「雪花」。
- 美女。女性。
- 酒宴でもてなす女性。
- 綿花。
- 初々しくて繊細なもの・・・・・・「蚕花」。
- 天然痘、疱瘡・・・・・・「天花(ほうそう)」、「種花(種痘)」。
- 色とりどりの模様の有るさま。・・・・・・「花布」。
- 様々に混じりあった状態。
- 朦朧(モウロウと)して、ハッキリとしない様子。
- 人に迷惑を掛ける不真面目な様子・・・・・・「花招」。
- 花が咲く。
- 費やす、使う。
◎ということで、草木の「はな」、植物の花「はな」をイメージさせる漢字は花と言えるでしょう。それでは、華がイメージさせるものは何なのか?・・・・・・ということになります。先ほどの意味と用例から判断できることは、花という漢字が「はな」そのものを言い表すのに対して、華という漢字は草木の中でも主に樹木の幹や枝葉と対比させた「はな」、植物の中でも最も美しい部分としての「はな」を指すものだということでしょう。そこから転じて、中心的な美しさや盛んな状態、象徴的な存在を意味するものとして、華という漢字が使われるようになったのですね。『世界に一つだけの花 』という歌の花には、歌詞そのものの、ナンバーワンでなくても人の心に喜びを与える花であって欲しいという願いが込められているのでしょう。
◎ということで、華という漢字のカテゴリには、「美麗」という言葉がピッタリとくるでしょう。周りを圧倒するような美しさや気高さをイメージさせる漢字です。花が人の心を和(なご)ませるものだとすると、華には人の心を惹(ひ)き付けてウットリとさせるほどの、際立った美しさが備わっているといえるでしょう。“際立っている”ということは、言い換えるとそれだけでバランスが偏っているということになります。華は、とても良い意味を持つ漢字ですが、名付けに使うとなると、姓名を構成する漢字とのバランスを整えることが、より重要になります。芸名ならともかく、個人の名付け・命名に使う場合は、慎重に考えて頂きたい名付け漢字です。
◎その場合のチェックポイントを含めて、[読み・名乗り別分類編]で、実際の名前を例にとって書き進めたいと思います。今週末には、そちらの記事を更新する予定です。
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・『名付け(名づけ)・命名の辞典&字典☆[画数別分類編]』
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