良い名前・吉名とは?
人は出生に伴って名前を授かります。授けられたその名前は、数え切れないほど書き記したり名乗ったり呼ばれたりと、一生を通じて使われるものです。ですから、我が子の名付けに際して、幸福を享受できる名前や運勢を切り拓く名前を考えて付けようとするのは、親御さんを始めとするご親族として当然のことです。
姓名判断は、幼い我が子を亡くされた経験から、良い名前の法則を見出すことによって生み出されたものといわれています。姓名に使われる文字を画数によって分析し、天格(天運)・地格(地運)・人格(主運)・外格(助運)・総格(総合運)と、それぞれの“格(運)”と“文字”とを陰陽五行に分類してバランスの整っているものが、姓名判断でいうところの良い名前、いわゆる“吉命”といわれます。ならば、人の運命は名前によって決まるのかというと、そんなに単純なものではないということが、同姓同名の人を比較すれば明らかです。
名前を数字に置き換えて分析して、その吉凶を判断する姓名判断を生業とする人達の多くは、“姓名判断は「統計学」である”という主張をされています。であるならば、同姓同名の人の運命や運勢の違いを「統計学」的に解析されていなければならないはずです。しかし、そのような文献的資料を目にすることはおろか、信頼に値する話さえ聞いたことがありません。ある占い師は、本人だけでなく、親の姓名判断を含めて判断しなければならないとしていますが、その理論とて、明確な論証がされているようには思えないのです。
占いのレパートリーの一つとして姓名判断を学んだ私ですが、これも他の占いと同様に、理解に苦しむことが少なくなかったのです。たとえば、“鈴木一郎”という名前をグーグルで検索すると、大リーガー、音楽家、医師、大学教授、社長、建築家など各分野で活躍されている方々が出てきます。しかし“鈴木”という姓は、佐藤姓と並んで日本で一、二を争うほど多い苗字です。そして、“一郎”という名前も太郎さんともに日本人のポピュラーな名前ですから、“鈴木”+“一郎”=“鈴木一郎”という名前が多いことが想像できます。そして、それ以上に、検索エンジンに引っかからない“鈴木一郎”さんが多くいるであろうことも予測できますし、それぞれの“鈴木一郎”さんの人生が一様に順風満帆なものではないことも容易に想像できるでしょう。
このように書くと、“姓名判断は当たらない”という意見を述べているように受け取られるでしょう。しかし、“姓名判断には当たっているものと当たっていないものとがある”というのが、姓名判断を研究してきた私の答えです。さらに、それぞれの姓名判断の流派には、その流派独自の手法があり、その部分に関しては当たっていると判断できる部分もあるのです。要は各流派の姓名判断で用いる手法の違いと精度のちがいによって、「当たっているもの」と「当たっていないもの」とに別れるのですが、その間には根本的な違いがあるのです。
当ブログ『名づけ・命名の辞典&字典ブログ』では、漢字や文字が持つ本来の意味を解説するとともに、姓名判断で用いる手法の有用な部分を明らかにしたいと考えています。といっても、すべてを一挙にバラすのではなく、小出しにしてページビューをUPしたいという下心も一杯ありますので、その点はご容赦下さいませ。何はともあれ、よろしくご愛顧を賜りますようにお願い申し上げます。


















